サステナブル・ラボと東京電力、統合報告書にAI分析適用

サステナブル・ラボと東京電力、統合報告書にAI分析適用

AI分析で人的資本の影響を解明した統合報告書

サステナブル・ラボ株式会社は、東京電力ホールディングスの統合報告書2024において、AIを用いた人的資本関連の指標と財務指標の影響度分析を担当しました。プラットフォーム「TERRAST」のデータセットを利用し、人的資本への投資が企業価値向上に貢献するかを分析した結果、各施策の効果や従業員エンゲージメントの向上が、中長期的な企業成長や収益性を高める可能性が示唆されました。サステナブル・ラボは、今後もデータに基づく支援を継続していく方針です。

この記事の要約

  • サステナブル・ラボが東京電力の統合報告書でAI分析を担当。
  • 人的資本が企業価値向上に寄与することを明示。
  • 今後もデータを活用したサステナビリティ支援を継続。

国内最大級の非財務データプラットフォーム「TERRAST」や財務・非財務データ分析支援を提供するサステナブル・ラボ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:平瀬錬司、以下「当社」)は、東京電力ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:小早川 智明、以下「東京電力」)が発表した統合報告書2024において、AI・機械学習によるモデル分析を用いた人的資本関連の指標と財務指標の影響度分析を担当いたしました。

当社は、非財務データサイエンスの専門家として、今後もサステナビリティに資する先進的な取り組みをデータから照らし出すべく、開示関連業務を支援してまいります。

背景と分析結果

東京電力は、人をかけがえのない財産と捉え、人的資本への積極的な投資に取り組まれています。今回、人的資本の取り組みが、企業価値の向上にどう貢献しているかを明らかにするため、当社が開発する非財務データプラットフォーム「TERRAST」のデータセットを一部利用し、人的資本関連の指標がROICに与える影響度を分析しました。

分析によって、各施策の効果や従業員エンゲージメントの向上は、中長期で企業の成長や収益性を高めている可能性が示唆されました。

分析結果のハイライト

☑️ ROICへの影響度が高い指標として、人的資本への投資の効率性を示す「人的資本 ROI」や生産性に関する社員意識を指標とした「生産性・効率の意識」のほか、「会社の誇り」、「女性管理職比率」、「適正人事評価」、「社員幸福度」が特定されました。

☑️ このうち、ROICへの影響度が最も高かったのは「人的資本ROI」であり、人的資本への投資が「稼ぐ力」の創造に大きく関係していることや、「人的資本ROI」をKPIと設定することがROICの向上につながることを再認識するものとなりました。

☑️ また、社員が「会社の誇り」や「幸福度」を感じることで、社員一人ひとりの生産性、効率、サービス品質やお客さま満足度の向上など収益力を高めている可能性が示唆されました。

☑️ 「女性管理職比率」や「適正人事評価」に関する取り組みを進めることにより、社員が適正に評価・処遇され、適所適財などリソースマネジメントが行われることで、同様に創造性や効率性など収益力を高めている可能性が示唆されました。

詳細は東京電力ホールディングス「統合報告書2024」をご覧ください。

該当ページ:P47

https://www.tepco.co.jp/about/ir/library/annual_report/pdf/202410tougou-j.pdf


サステナブル・ラボ株式会社 ( https://suslab.net )

定性的に語られやすい企業の環境・社会貢献度をビッグデータとAIを用いて定量化する、国内最大級の非財務データプラットフォーム「TERRAST」や非財務・サステナビリティデータの開示・分析支援ツール「TERRAST for Enterprise」を開発・提供、サステナブル企業名鑑「テラスTV」を運営。非財務指標と財務指標の因果分析、相関分析も行い、データサイエンス × サステナビリティ × 金融工学領域の出身者による、ESG/SDGsに特化した非財務ビッグデータ集団として、社会・環境貢献と経済をシームレスに接続することを目指しています。

非財務指標と財務指標の相関分析やインパクトの貨幣価値化にご興味のある企業は、下記お問い合わせページよりご連絡ください。

https://www.terrast.biz/contact

非財務データプラットフォーム・データバンク「TERRAST」とは

【 TERRASTの機能 】https://www.terrast.biz/

-ビッグデータ:国内外5,000社超の統合報告書、開示レポート、ニュース、オルタナティブデータを収集・整理

– ポートフォリオ管理:データをUploadするだけでポーフォリオのESGデータ管理・分析が可能

– エンゲージメント:個社・同業他社のESGデータ・スコア・ニュース等々の外部情報をクイックに収集・ダッシュボード化

– スクリーニング:特定の条件に合致する企業群を抽出可能(例:プライム市場/化学業界/女性管理職比率15%、等)

– 資料作成:必要なデータのダウンロード・資料作成への活用が簡単

– 一次情報の取得:主要企業/指標の取得ソースもクイックに把握が可能

会社名:サステナブル・ラボ株式会社

代表取締役:平瀬錬司

所在地:東京都千代田区大手町1丁目6-1 大手町ビル 4 階 FINOLAB内

事業内容:ESG/SDGsに特化した非財務データプラットフォームの提供および非財務情報を含めた企業価値に係る研究開発

設立年月:2019年1月

公式HP:https://suslab.net

提供サービス

  • 金融機関・コンサルティングファーム・経営企画向け、日本最大級の非財務データプラットフォーム「TERRAST」

  • 事業会社向け、ESG/SDGs経営業務を高度化するDXツール「TERRAST for Enterprise」

  • バイヤー向け、ESG情報の連結開示のためのデータ集計・可視化・モニタリングツール「TERRAST for Management」

  • サステナブル企業名鑑「テラスTV」

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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