brox社、生成AIを活用したマルチドキュメントAIプラットフォームを提供開始

brox社、生成AIを活用したマルチドキュメントAIプラットフォームを提供開始

brox社が生成AIによるマルチドキュメント処理プラットフォームを発表

brox社は、生成AIを活用した新たなマルチドキュメントAIプラットフォーム「brox-AI」の提供を開始しました。このプラットフォームは、AI-OCRエンジンと高度な生成AIモデルを活用し、大量のドキュメントからデータを精度高く抽出し、書類のチェックやレポート作成、要約作成などをサポートします。特に日本語に特化した軽量なLLMを搭載しており、安全かつ効率的にAI処理を行える点が特徴です。サーバ課金方式を採用し、柔軟な使用が可能で、マルチモーダルモデルの切り替えにも対応しています。これにより、業務工数の大幅削減が期待されます。

この記事の要約

  • brox社は新しいAIプラットフォーム「brox-AI」を発表。
  • 日本語特化のAIモデルで安全かつ効率的な処理が可能。
  • サーバ課金方式により柔軟な利用が実現。

株式会社インフォディオ(本社:東京都文京区、代表取締役:勝本伸弘、以下「当社」)は、2024年12月19日より、自社独自のAI-OCRエンジンと生成AIモデルを搭載したマルチドキュメントAIプラットフォーム「brox-AI(ブロックス・エーアイ)」の提供を開始いたします。

「brox-AI」は、AI-OCRエンジンと生成AIモデルを搭載し、様々なドキュメントのAI処理を簡易に行うことが可能なプラットフォームです。大量のドキュメント(撮影・スキャン画像を含む)から高精度にデータ抽出、書類チェック、レポート作成、要約作成、RAG(検索拡張生成)が可能となり、書類に関わる様々な業務工数を大幅に削減します。

日本語に特化した高性能・軽量なLLMを搭載することで、完全な閉域環境でも生成AI処理を実現。このため、個人情報や高度な機密文書に対しても、安全かつ効率的にAI処理が可能となりました。さらに、サーバ課金の料金体系を採用しているため、トークン数を事前に予測する必要がなく、GPUの性能範囲でご利用いただけます。また、生成AI LLMモデルをマルチモーダルなChatGPT-4o(GPT-4o)などに切り替えることも可能です。

「brox-AI」の主な特徴

  • 多様なドキュメントのAI処理が可能
    紙文書を含む様々なドキュメントの検索拡張生成(RAG)、情報抽出、監査、文章要約、考察などを実現します。

  • セキュリティの高い閉域ネットワーク内での利用が可能
    オンプレミスや専用クラウドなど、閉域ネットワーク内での運用が可能なため、セキュリティ面でも安心してご利用いただけます。

  • サーバ筐体に対する課金による柔軟な料金体系
    トークン課金ではなくサーバ課金のため、生成AIのトークン利用量を気にせずご利用いただけます。

  • 高精度なAI-OCRを標準搭載
    PDFや紙文書はもちろん手書きの文書や図面を含んだ文書に対しても高精度な処理が可能です。

  • アクセス権限管理によるセキュアな運用を実現
    ユーザ・グループのアクセス権限設定により、複数部署での様々な文書に対してセキュアに生成AI処理が可能です。

開発の背景

近年、企業が扱うデータ量は急増しており、その中には個人情報や機密情報が多く含まれています。これらの情報を安全に、かつ効率的に活用することは、企業の競争力向上に不可欠です。

当社では既に自社独自開発AI-OCRを搭載した文書管理プラットフォーム「brox」を展開しており、従来では困難であったスキャン文書を含めた企業内の機微な文書の横断検索(全文検索)を実現しております。

お客様に「brox」をご利用いただく中で、文書をキーワードから探し出すだけでなく、探し出された文書からAIがその内容を踏まえて必要な答えに効率よくたどり着くことが求められていることを感じておりました。

そこで[brox」と生成AIを組み合わせることで、これらの期待に応えるべくお客様のドキュメント業務の生産性を一層飛躍的に向上させることを目指し「brox-AI」は開発されました。

利用シーン

「brox-AI」は企業内の様々な秘匿性の高い文書を処理することができます。以下はその一例です。

  • 法務部門での契約書管理: 大量の契約書をAI-OCRで電子化し、生成AIを用いて重要条項の抽出や比較分析を行います。セキュアな環境で機密性の高い契約内容を処理できます。

  • 人事部門での応募書類処理: 求職者の履歴書や職務経歴書をAI処理し、候補者の要約や適性分析を自動生成します。個人情報を含む文書を安全に扱えます。

  • 金融機関での融資審査: 顧客から提出された財務諸表や事業計画書をAI分析し、リスク評価や審査レポートの作成を支援します。高度な機密性が求められる金融情報も閉域環境で処理可能です。

  • 製造業での技術文書管理: 図面や仕様書を含む大量の技術文書をAI-OCRでデータ化し、生成AIを用いて類似案件の検索や技術的な質問への回答を行います。企業の知的財産を守りながら効率的に情報活用できます。

  • 医療機関でのカルテ分析: 患者のカルテやレポートをAI処理し、症例の要約や統計分析を行います。個人の医療情報を適切に保護しながら、医療の質の向上に貢献します。

  • コールセンターでの対応品質向上: 通話記録や対応履歴をAI分析し、FAQ作成や応対スクリプトの改善を行います。顧客情報を含む大量のログを安全に処理できます。

  • 研究開発部門でのナレッジマネジメント: 研究レポートや実験データをAI処理し、関連情報の抽出や新たな研究アイデアの創出を支援します。機密性の高い研究データを保護しつつ、効率的な情報活用が可能です。

今後の展望

当社は、「brox-AI」を通じて、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援し、業務効率化と情報セキュリティの強化に貢献してまいります。今後もお客様のニーズに応じて機能拡充を図り、より価値の高いサービスを提供していく予定です。

■株式会社インフォディオ ( 株式会社アイリックコーポレーショングループ 東証GRT:7325)

https://www.infordio.co.jp/

本社所在地 : 東京都文京区本郷二丁目27番20号 本郷センタービル5階

設立 : 2002年7月

代表者 : 代表取締役 勝本伸弘

資本金 : 1億円

事業内容 :AI-OCRソリューション「スマートOCR」の開発・運用・販売

      電子帳簿保存ソリューション「DenHo」の開発・運用・販売

      AIドキュメントコンシェルジュ「brox」の開発・運用・販売

      ソフトウェア受託開発およびソフトウェア製品開発

(金融機関、独立行政法人、通信会社等)

【お問い合わせ先】

本製品についての詳細につきましては、以下よりお問い合わせください。

​株式会社インフォディオ

お問合せフォーム:https://brox-ai.net/inquiry/

メール:ocr_contact@infordio.co.jp

お電話:03-3868-2888 (ADXカスタマー本部 担当者 宛)

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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