アトラシアン、企業戦略を強化する新サービスAtlassian Focus発表

アトラシアン、企業戦略を強化する新サービスAtlassian Focus発表

アトラシアン、Atlassian Focusで企業戦略を強化

アトラシアンが新たに発表したAtlassian Focusは、企業戦略の優先事項を体系的に関連付け、進捗を追跡するための経営者向けソリューションです。このサービスは、Jira Alignの機能を拡張し、組織全体の計画と戦略的意思決定を支援します。Focusは、ゴール、チーム、業務、資金をリンクさせ、企業がサイロを打破し価値を提供するためのインサイトを提供することを目指しています。また、戦略的ポートフォリオの管理が不足していると口が出されており、企業はこれを解消する必要性が高まっています。

この記事の要約

  • アトラシアンが企業向けの新サービスAtlassian Focusを発表。
  • Focusは戦略的優先事項を体系化し、進捗管理を行う機能を提供。
  • デジタル投資の成果を最大化するため、企業のサイロを壊すことが求められている。

企業のアジャイル化とデジタルビジネス体制の構築を支援するSaaS企業のアトラシアン(NASDAQ:TEAM)は、企業戦略の優先事項を関連付け、追跡する経営者向けソリューションであるAtlassian Focusを発表しました。

Focusは、Jira Align の企業向け計画機能を拡張し、経営陣が組織全体の計画や進捗管理を行うとともに、企業戦略の定義、管理、追跡を可能にします。FocusとJira Alignを組み合わせたこのサービスは、戦略的優先事項を体系化されたゴール、すべての作業、支援するチーム、関連する資金に結び付けます。最終的には、企業がサイロを壊し、優れた戦略的意思決定を行い、多くの価値を提供するためのインサイトを得ることを支援します。

ビジネスリーダーにとって、「チームの目標は戦略的優先事項に結びついているのか?」や「チームには正しいゴールがあるのか?」といった質問に答えるためには、スプレッドシートやスライド資料、連携していない BI ツールなど、散在する情報を整理する必要があります。リーダーがこれらの情報をすべて1か所に集めたとしても、チーム全体にわたる詳細な業務や資金調達の決定が戦略的優先事項にどのように貢献しているかを理解することは困難です。

ガートナーによると、「戦略的ポートフォリオ管理(SPM)アプローチの欠如により、2025年までにデジタル投資の70%が期待されるビジネス成果をもたらさないだろう」とされています(注1)。

ゴール、チーム、業務、資金が戦略的優先事項とどのように関連しているのかを把握できなければ、目隠しをして作業しているようなものです。チームは、自分たちの業務がどのようにゴールと関連しているのか、また、どのようにして全体的な戦略に貢献しているのかを把握する必要があります。また、ツールは組織の構造やリーダーが成果をどのように測定したいのかに適応する必要があります。

Atlassian Focus:戦略的優先事項をマッピング、調整、追跡するためのハブ

Atlassian Focusは、戦略上の優先事項に対して、ゴール、作業、チーム、予算を関連づけることでJira Alignの計画機能を補完します。この統合機能により、チームはもっとも重要な事項に焦点を当てることができ、リーダーは戦略上の優先事項を軌道に乗せるための意思決定を行いやすくなります。また組織は、状況に応じて迅速に戦略変更も可能となります。

戦略的優先事項のためのハブ:

リーダーはゴールや作業、チーム、資金を追跡し、すべてを戦略的優先事項に一致させ、「重点分野」を維持することができます。各重点分野には進捗報告など、メンバーからの定性的な情報が含まれるため、チームの進捗状況や障害となっている原因を真に理解するために必要な背景情報の理解が可能になります。

重点分野

戦略的優先事項を「フォーカスエリアマップ」で視覚化:

リーダーは企業の構造や業務、チームの場所や業務形態を変えることなく、戦略的優先事項を柔軟に追跡することができます。Focusを使用することで、リーダーは組織全体のあらゆる目標やイニシアティブの関連組織をリアルタイムで俯瞰することができます。また、目標が予定から外れた場合、特に重要なサブフォーカスエリアや目標にドリルダウンして状況を把握することができます。

フォーカスエリアマップ

AIによるサマリー更新: 

リーダーは、注意すべき何かが変更されるとすぐに通知を受け取ります。リーダーは、進行中の内容やゴールの進捗状況、注意すべき点の提案、積極的な対応の推奨事項など、重点分野の概要を1クリックで入手できます。

AIがサマリーを作成

エンタープライズ OKR :

Focusは、特定の部署内または組織全体に関わらず、組織がOKRフレームワークを取り入れ、管理するための柔軟なアプローチを提供します。リーダーは、特定の重点分野にどの OKR が関連しているかを素早く確認し進捗状況を評価し、コミットした結果にリスクがある場合はドリルダウンで状況を確認できます。情報は Atlassian プラットフォームで一元管理されているため、目標の進捗に影響を与えている箇所を簡単に特定できます。Atlassian 製品全体でリアルタイムに更新が行われるため、すべてのリーダーとチームにとって唯一の真の情報源が作成されます。

既存ツール間での可視性:

Jira と Jira Align を利用して、作業の計画と進捗管理を行っているチームはFocus を利用することで作業を簡単にゴールと結びつけ、チームが現在使用しているツールで作業を前進させることができます。

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アトラシアンについて

2002年豪州シドニーで創業。あらゆるチームの可能性を解き放つことを企業のミッションとし、企業のデジタルビジネスに関わる3つの分野「アジャイとDevOps」、「ITサービス管理(ITSM)」、「ワークマネジメント」に対するソフトウェアソリューションを提供しています。NASA、Kiva、ドイツ銀行、Salesforceなど、世界の約30万社のチームメンバーが協働し、スピードと品質を両立した成果を出すために、当社の製品に信頼を寄せています。主要製品はJira(プロジェクト管理)、Atlassian ROVO(総合AIアシスタント)、Confluence(コラボレーション)、Trello(タスク管理)、Bitbucket(ソースコード管理)、Jira Service Management(ITSM/ESM)、Jira Product Discovery(プロダクト管理)、Jira Align(エンタープライズ・アジャイル・プラニング)などがあげられます。日本法人のアトラシアン株式会社は、日本のお客さまに優れたエンド・ツー・エンドのカスタマーエクスペリエンスを提供するため、2013年に設立されました。日本語によるお問い合わせ対応や技術サポート、コンサルティングサービス等の提供に加え、日本市場の状況やニーズに見合った独自の情報を提供することで、変化に強い組織を構築する支援を行なっています。https://www.atlassian.com/ja

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注1 : Gartner, Elevate Your Discussion to Drive Strategy Execution, Anthony Henderson, January 9, 2024. GARTNER is a registered trademark and service mark of Gartner, Inc. and/or its affiliates in the US and internationally and is used herein with permission. All rights reserved.

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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