CARADAとcorte社が共同開発したAI音声入力機能で薬局業務革新

CARADAとcorte社が共同開発したAI音声入力機能で薬局業務革新

AI音声入力機能で薬局業務を効率化する革新

CARADAとcorte社が共同開発した新機能「corte」は、生成AIを活用して薬歴作成業務を大幅に効率化します。この機能は、薬剤師が行う服薬指導中の会話を録音し、自動的にテキストに要約することで、薬歴システムに自動反映します。これにより、薬剤師は会話のメモや書き起こしを行う必要が無くなり、患者とのコミュニケーションにより一層注力することが可能になります。更に、処方データや過去の指導履歴を基にした指導ナビ機能を活用することで、指導内容の質向上にも繋がります。

この記事の要約

  • CARADAとcorte社がAI薬歴作成支援機能を開発。
  • 服薬指導中の会話を自動で要約し、薬歴に反映。
  • 薬剤師の負担軽減と、対患者業務の質向上を実現。

 株式会社ソラミチシステム(以下、「当社」)は、当社が運営するクラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』(以下『CARADA 電子薬歴』)に、新機能としてChatGPTを活用したAI音声入力機能「corte(コルテ)※1」を追加し、2024年10月9日(水)より提供を開始します。  「corte」は薬剤師が患者に行った服薬指導の会話を生成AIが要約・テキスト化し、自動で薬歴に反映する薬歴入力サポートツールで、累計300店舗を超える薬局で導入されています※2。本機能追加により、薬歴作成にかかる時間を短縮し業務効率化を図るとともに、薬剤師の服薬指導の質の向上もサポートします。

◆生成AI×『CARADA 電子薬歴 Solamichi』で、薬局業務のDXを推進!対人業務の強化をサポート

 当社では、薬歴作成にかかる手間を削減し業務効率化を図ることで、在宅対応を含むかかりつけ薬剤師・薬局として注力できる体制づくりのサポートを目指し、corte社とChatGPTを活用したAI薬歴作成支援機能「corte」を共同開発しました。

 今回、『CARADA 電子薬歴』の追加機能として「corte」が搭載されます。これにより、薬剤師が患者に行った服薬指導の会話が生成AIによりテキスト化され、薬歴システムに自動反映されます。また、処方データと過去の指導履歴などから、適切な指導内容をナビゲーションする機能「指導ナビ」と併用することで、薬歴作成業務にかかる時間を短縮するだけでなく、薬剤師の服薬指導の質の向上もサポートします。

◆服薬指導の会話から薬歴に必要な内容を要約し薬歴システムに自動反映!

 AI音声入力機能「corte」は、薬剤師による患者への服薬指導中の会話を録音し、実際の指導内容や患者が伝えた症状など薬歴作成に必要な情報を生成AIが自動で要約しテキストにて表示します。服薬指導の際に『CARADA 電子薬歴』内の録音ボタンを押すだけで簡単に利用でき、要約されたテキストは自動で薬歴に反映されます※3。生成された内容を確認し必要事項の補足修正をするだけで、簡単に薬歴作成が可能となるため、薬剤師は服薬指導の際のメモやその後の書き起こしなどが不要となり、患者からの症状のヒアリングや服薬指導により一層注力できるようになります。

<「corte」を活用した『CARADA 電子薬歴 Solamichi』への記載手順>

【AI音声入力機能「corte」の特長】

  • 服薬指導時に会話を録音するだけで、薬歴作成が可能

  • 薬歴に不要な会話をカットし作成(方言にも対応可)

  • SOAP形式※4のテキストを自動生成するため、医療介護のチームにおける情報共有もスムーズ(SOAP形式以外でも出力は可能)

  • 処方日数や残薬数などの数値や、病名、薬名もしっかり入力

  • 飲み合わせの危険性が高い薬剤のチェックや服薬指導の内容をナビゲーションする「指導ナビ」と連動することで、服薬指導の質の向上と薬歴作成時間の短縮

  • パソコン、タブレット、スマートフォンで使用できるため、在宅訪問先でも利用可能

    ※「corte」を使用するには、追加費用が必要です。

【AI音声入力機能「corte」の利用者の声】

●1日に1~2時間薬歴作成に時間を使うが、基本的にはその場で書くことが多い。corteを使うと、薬歴に文字を打ち込む量が少なくなるので、効率的に薬歴作成するうえで重要なツール。音声からデータを作ってくれるので、実際に即した形で、薬歴作成ができる。

●以前は薬歴用でメモを取るのに一生懸命で、患者さんの顔を見て話すことができず、会話が止まってしまっていたが、corte導入後はメモを取る必要がないので投薬も患者さんとの会話もスムーズになった。

●対人業務を増やしていかないといけない中で薬歴作成の時間をいかに短縮できるかが今後の課題になる。

◆使いやすいシンプルさと業務負担改善を追求し、薬局のDXを推進する『CARADA 電子薬歴 Solamichi』

『CARADA 電子薬歴 Solamichi』は、患者の症状や薬剤の処方内容、指導履歴などを記録できるクラウド型の電子薬歴システムです。薬剤師の業務を支援するサービスとして、処方に際して飲み合わせの危険性が高い薬剤のチェック機能や、患者への服薬指導内容のナビゲーション機能などを搭載しています。近年ますます重要度が増している対人業務の強化、かかりつけ化の促進に役立つ「服薬フォロー」機能やトレーシングレポートの作成サポート機能も備えています。

また、薬歴の作成状況のチェック機能や患者対応業務のto doリストを備えており、クラウド型システムにより場所や時間を選ばずに薬歴の作成ができるため、薬剤師の業務効率化をサポートします。2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。

https://bit.ly/site_solamichi_20211216

※1:「corte」は、株式会社corteより特許出願中。

※2:AI薬歴作成支援サービス「corte」単体と、『CARADA 電子薬歴 Solamichi』に搭載されたAI音声入力機能「corte」を合計した薬局契約件数。

※3:「corte」は、薬剤師と患者の会話の議事録作成サービスです。実際の会話を要約するため、会話の内容によっては、生成された文章が薬歴の要件を満たさない可能性があります。要約された内容が適切なものか、薬剤師による確認が必要です。

※4:SOAP形式とは医療・看護の分野におけるカルテ記載方法のひとつ。「S(subjective):主観的情報」「O(objective): 客観的情報」「A(assessment): 評価」「P(plan): 計画」の4つの項目に沿って記載する。

※CARADAは、株式会社エムティーアイの商標または登録商標です。

※Solamichiは、株式会社ソラミチシステムの登録商標です。

※corte、コルテは、株式会社corteの商標登録です。

※ChatGPT、GPTは、米OpenAI社の商標です。

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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