株式会社ホットリンク:業務効率化へ向けた新AIツール、「ChatGPT」の2024年度導入決定

株式会社ホットリンク:業務効率化へ向けた新AIツール、「ChatGPT」の2024年度導入決定

ホットリンクによるAIツール「ChatGPT」の業務導入・効率化

株式会社ホットリンクは、2024年4月からAIツール「ChatGPT」の導入を本格的に推進し、業務効率化を進めることを発表しました。ソーシャルメディアマーケティング業務の急激な複雑化に対応すべく、当社は同ツールの導入を決定。AI利活用により業務を効率化し、顧客が抱える問題解決にも取り組む時間を増やすことが見込まれます。

この記事の要約

  • ホットリンクがAIツール「ChatGPT」の導入を2024年4月から本格推進
  • ソーシャルメディアマーケティング業務の複雑化に対応するための一環
  • 効率化により顧客が直面する問題解決に向けた取り組みを増やす方針

SNSマーケティング支援サービスを提供する株式会社ホットリンク(本社:東京都千代田区、証券コード:3680、代表取締役:内山幸樹、以下ホットリンク)は、業務への生成AIツールの導入を2024年4月から本格的に推進しています。推進の背景や取り組みについて、ご報告いたします。

1. 推進背景
近年、社会情勢やソーシャルメディアの急速な変化・多様化に伴い、ソーシャルメディアマーケティング業務は急激に煩雑化しています。顧客企業が直面する課題は複雑になり、その本質的な解決策を見出すことはますます困難になっています。

このような状況下において、当社はAI技術の導入を積極的に推進し、業務効率化を着実に進めています。AIツールの活用により、増大する業務へ効率的に対応しつつ、顧客が抱える本質的な課題に深く取り組む時間を確保することが可能となっています。

今後もAI技術を活用した効率化をさらに推進し、多様化する顧客ニーズに迅速かつ的確に対応できる体制を強化してまいります。同時に、顧客企業が直面している複雑化した課題への解決にも貢献してまいります。

2. 推進状況
当社は「AIドリブンカンパニー」を目指し、最新のテクノロジーを積極的に活用することで、ビジネスの変革と成長を推進しています。2023年より業務におけるAI活用、特にChatGPTの導入を段階的に開始し、2024年4月からは本格的な導入へとギアを上げ、全社的な取り組みを加速させています。

全社導入を進める上で、当社では従業員の意識や利用実態に関するアンケート調査を定期的に実施しています。本格導入前の2024年4月と、導入から3ヵ月後の2024年7月のデータを比較したところ、AI技術の活用頻度が顕著に増加していることが明らかになりました。

具体的には、「週に5日以上」利用する従業員の割合が19.5%から35.8%、「週に3~4回」利用する従業員の割合が27.1%から35.8%へと上昇しました。

業務におけるChatGPTなどのAIサービスの利用頻度

3. 具体的にAIを導入している業務と改善例
ChatGPTなどのAIサービスを利用し、特に業務効率化につながった業務の一例をご紹介します。

■SNS上に投稿されたUGC(ユーザーによるクチコミ)の分析
UGC約4,500件に含まれる特定のワードを抽出し、個数を数える作業を実施。手作業では8時間ほどかかる作業が、ChatGPTを利用し、2時間で完了しました。

■SNS投稿のカテゴリ分け

約200件のSNS投稿をカテゴリー分けする作業を実施。想定作業時間45分に対し、ChatGPTを利用したところ、10分で完了しました。

■SNSに投稿する文章の作成
一部の案件では、対象となるアカウントの情報を読み込ませたGPTsを作成し、SNSに投稿する文章の作成に活用。投稿に盛り込みたい情報をGPTsに送ることで即時に投稿文章がアウトプットされます。アウトプットされた文章は目視でチェックし、より伝わりやすい文章や引きのある表現に置き換え、担当者自身で完成させます。

■取材音源の文字起こし作成
オウンドメディアの記事用のヒアリングを実施し、Nottaを利用して取材音源の文字起こしを作成。通常5~6時間かかる作業が3時間で完了しました。

4. ホットリンクにおけるAI活用推進体制
スピード感をもった実行とともに、活用リスクにも配慮し、以下の体制を敷いています。

ホットリンクにおけるAI活用推進体制

5. AI活用を推進する執行役員 経営企画担当・大野俊太郎のコメント

執行役員 経営企画担当・大野俊太郎

AI技術の進化は非常に速く、その影響は社会全体に広がっています。この変化に対応できなければ、私たちはマーケティング支援においてお客様に十分な価値を提供することが難しくなります。当社のミッションである『データとAIで意思決定をサポートする』を実現するためにも、AIの導入をスピーディーかつ大胆に進めていく必要があります。

これまでの取り組みにより、AIを能動的に活用するという社員のマインドセットは整いました。よって、今後は具体的な導入をさらに加速させていきます。AIによって業務効率を高め、お客様への価値提供をさらに拡大させるとともに、高品質化によってより本質的なマーケティング課題の解決に貢献したいと考えています。私たちは、常に未来を見据え、最適な組織を築くことを目指していきます。

6. ホットリンクのAI活用に関連する記事
業務のAI化を促進し、非エンジニアでもデータを扱える体制に。美川貴彦(アドテクノロジー部 部長)
https://www.hottolink.co.jp/blog/20240520_115570/

AI活用で、質・量・速度を満たす情報発信を。ホットリンク・マーケティング本部
https://www.hottolink.co.jp/blog/20240520_115556/

AIツール普及のカギは「AIっぽくないこと」/鈴木脩平(ホットリンク執行役員COO)
https://www.hottolink.co.jp/blog/20240621_115867/

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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