三菱電機インフォメーションシステムズ、「音声分離サービスwaketekoo」を2024年9月26日から販売開始。対話の録音から音声をテキスト化する革新的なサービス。

三菱電機インフォメーションシステムズ、「音声分離サービスwaketekoo」を2024年9月26日から販売開始。対話の録音から音声をテキスト化する革新的なサービス。

三菱電機、音声分離とテキスト化を可能にするサービス「waketekoo」を2024年9月に発売開始

三菱電機インフォメーションシステムズは、2024年9月26日より「音声分離サービスwaketekoo」を発売します。このサービスは、対話を録音した音声を話者ごとに分離し、テキスト化することが可能です。分離処理は三菱電機のAI技術Maisart®を活用して実現され、録音システム等に組み込む「モジュール提供型」及び、音声テキスト化機能をオプションで用意したクラウドサービスである「クラウドAPI型」の2つの形態で提供されます。2025年3月よりサービス提供が始まります。

この記事の要約

  • 三菱電機インフォメーションシステムズは音声分離とテキスト化が行える新サービス「waketekoo」を2024年9月26日に発売します。
  • 音声分離は三菱電機のAI技術Maisart®を利用し、モジュール提供型とクラウドAPI型の2形態で提供します。
  • サービス提供は2025年3月に開始され、事前にFIT2024のMDISブースで紹介されます。
音声分離サービスwaketekooのイメージ

三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:中野 隆雅、以下「MDIS」)は、対話を録音したモノラル音声を発話重複部分も含めて話者ごとに分離し、テキスト化することなどにより活用できる「音声分離サービスwaketekoo」(ワケテコー、以下「waketekoo」)を2024年9月26日から発売しますので、お知らせいたします。

waketekooは三菱電機のAI技術Maisart®(マイサート)(注1)を活用しMDISが事業化したもので、他の録音システム等に組み込む「モジュール提供型」及び、音声テキスト化機能をオプションで用意したクラウドサービスである「クラウドAPI型」の2形態による提供を、2025年3月に開始します。

これに先立ち2024年10月17日・18日に開催される「FIT2024」(注2)のMDISブースでwaketekooを紹介しますので、併せてお知らせいたします。

(注1) Mitsubishi Electric’s AI creates the State-of-the-ART in technologyの略。全ての機器をより賢くすることを目指した三菱電機のAI技術ブランド。

(注2) FIT2024(金融国際情報技術展):【会場】東京国際フォーラム、ホールE(ブース番号 EA28)

■発売の狙い

顧客接点をもつ企業において、従業員と顧客との会話を記録・テキスト化して活用する動きが広がっています。活用の基盤となる音声認識システムの需要は拡大していますが、店頭窓口や訪問型営業など通常1本のマイクでモノラル録音される条件下では、二人の同時発話部分のテキスト化や話者分離が困難という技術的課題がありました。

今回発売する「音声分離サービスwaketekoo」は、三菱電機のAI技術Maisart®がもつコンパクトなアルゴリズムで処理することで、重複音声を話者ごとに分離して音声データの認識精度を高め、コスト面でも導入し易いサービスを実現しました。

MDISはwaketekooを、発売後5年間で10,000ユーザーライセンス導入を目標として、金融機関などの店頭窓口や訪問型営業、ディーリングフォンなどの録音データ活用に向け拡販し、企業の顧客応対品質の向上やコンプライアンス確保、業務効率向上に貢献してまいります。

waketekooの音声分離アルゴリズムと従来技術との比較

■ユーザーメリット

1.会話音声を同時発話部分も含め話者ごとに分離可能で、高い認識精度を実現

・対話中の同時発話部分も高い精度でテキスト化し、人手による文字起こし等の作業を削減。

・会話の参加者数に制限無し(但し話者重複部分の分離は2人まで)。

2.導入のハードルを下げるシステム要件、価格設定で提供

・AIで一般的に使用される高性能GPU(画像処理プロセッサー)を使わないシステム構成が可能。

・1ユーザーから使用できる価格体系を予定。

3.導入要件に応じ選択できる2つの提供パターンを用意

・システム構築要件に柔軟に対応できる「モジュール提供型」。

・音声をテキスト化する「音声認識エンジン」を搭載し、アプリケーション間接続を効率的に実現できるREST APIを採用した「クラウドAPI型」。

クラウドAPI型のサービス概要図

■waketekoo 紹介ページ URL

 https://www.mdis.co.jp/service/waketekoo/

■音声分離サービスwaketekoo 発売の概要

提供型

構成

価格体系(注4)

モジュール提供型

・音声分離モジュール

月額基本料

クラウドAPI型(注3)

・音声分離モジュール

・音声認識エンジン(オプション)

月額基本料

+従量課金

(注3)REST API方式Webサービス。クラウド基盤としてアマゾン ウェブ サービス(AWS)を使用。

(注4)価格はサービス提供開始までに決定します。詳細はお問い合わせください。

■waketekooの名称の由来

「waketekoo(ワケテコー)」の名称は、「wakeru(分ける)」 と声のechoを組み合わせて、重なった声をAIを用いて分離するという音声分離技術の核心が分かり易く伝わるように、という意図で名付けました。

■三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)について

三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社は、金融業、製造業、 エンタープライズ向けシステム事業を推進するリーディング・サービス インテグレーターとして、三菱電機グループ各社の技術力やサービス を最大限に活用した各種 IT サービス事業を展開しています。 

オフィシャルウェブサイト:https://www.mdis.co.jp/

■商標関連

・waketekooは三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社から商標登録出願中の商標です。

・Maisart®は、三菱電機株式会社の登録商標です。

・MDIS、MDISロゴは三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社の登録商標です。

・その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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