株式会社Thinker開発「近接覚センサーTK-01」、第11回ロボット大賞の要素技術部門で優秀賞受賞

株式会社Thinker開発「近接覚センサーTK-01」、第11回ロボット大賞の要素技術部門で優秀賞受賞

Thinker’s Proximity Sensor TK-01 Wins Excellence Award at the 11th Robot Awards

Thinker, a company dedicated to innovating robotics with their “robot hand that thinks with its fingertips,” has won the Excellence Award in the Component Technology category at the 11th Robot Awards with their developed and marketed “Proximity Sensor TK-01.” The Robot Awards aim to commend exceptionally outstanding robots, parts, software, their advanced utilization, research & development, and human resource development efforts that contribute towards the growth of Japanese robotics and the expansion of robot utilization. These awards are co-hosted by entities such as the Ministry of Economy, Trade and Industry, the Japan Machinery Industry Association, the Ministry of Internal Affairs, the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology, the Ministry of Health, Labour and Welfare, the Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries, and the Ministry of Land, Infrastructure and Transport. Thinker’s Proximity Sensor TK-01 was highly credited for its distinct feature that enables automation of tasks that have been difficult even with camera utilization such as irregular, indefinite form, bulk items, providing dexterous and high-speed picking without using 3D vision sensor at a low cost, and possessing a clear societal need, advanced and original competitiveness.

This article’s summary

  • Thinker’s Proximity Sensor TK-01 has won the Excellence Award in the Component Technology category at the 11th Robot Awards.
  • The Robot Awards commend outstanding robots, their parts, or software, their advanced utilization and their contribution to human resource development in the field.
  • Proximity Sensor TK-01 was highly evaluated for its ability to automate tasks, perform high-speed picking at a low cost, and its clear societal need and original competitiveness.

“指先で考えるロボットハンド”でロボットの革新に取り組む株式会社Thinker(読み:シンカー、本社:大阪府大阪市、代表取締役兼CEO:藤本弘道、以下Thinker)が開発・販売する「近接覚センサーTK-01」が、第11回ロボット大賞の優秀賞(要素技術部門)を受賞しました。

ロボット大賞は、日本のロボット技術の発展やロボットの活用の拡大などを促すべく、特に優れたロボットや部品、ソフトウェア、それらの先進的な活用、研究開発、人材育成の取り組みなどを顕彰する制度で、経済産業省、一般社団法人 日本機械工業連合会、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省が共催しています。

このたびの受賞では、「近接覚センサーTK-01」の特長である、カメラを使ってもなおロボットが苦手としてきた作業(イレギュラー、不定形物、バラ積み)を自動化できるところ、3Dビジョンセンサーを使わずに器用で高速のピッキングを安価に実現できるという優位性、社会的ニーズが明確であり、先進性・独自性・競争力のある技術である点などが高く評価されました(※)。

2024年9月18日(水)に東京ビックサイトで行われた表彰式には、10年にわたって近接覚センサーの要素研究を推進してきた大阪大学大学院基礎工学研究科助教であり、当社取締役の小山佳祐と、代表取締役兼CEOの藤本弘道が出席しました。

この受賞をバネに、今後もThinkerでは、量産工程での利用が始まっている近接覚センサーの導入現場拡大に積極的に取り組んでまいります。

表彰式が開催された展示会『Japan Robot Week』ではデモンストレーションを実施しています。ぜひ、お立ち寄りください。

会期:2024年9月18日(水)~9月20日(金)

場所:東京ビッグサイト (当社ブース:東6ホールJ-39)

展示会公式URL:https://autumnfair.nikkan.co.jp/

※第11回ロボット大賞「評価のポイント」

カメラを使ってもロボットが苦手な作業(イレギュラー、不定形物、バラ積み)の自動化し、高価で処理が遅い3Dビジョンセンサーを使わず、本近接覚センサーによって安価に実現した。器用で高速のピッキングが実現できるという点で優位性があり、他のセンサーや柔軟指などとの組み合わせにより、幅広い応用が期待できる。2×2の赤外線発光・受光素子を用い、赤外線反射強度の空間的パターンの特徴量抽出をAI(機械学習)によってハンドリングする対象物の位置・姿勢を計測できる点が最大の強みである。社会的ニーズは明確であり、先進性・独自性・競争力のある技術である。

(第11回ロボット大賞ウェブサイトより)

■近接覚センサーTK-01

Thinkerが提供する新しい方式を用いたセンサー。カメラを用いることなく、赤外線とAIを組み合わせた独自の高速・高分解能なセンシングによりモノの位置と形を非接触かつ高速に把握できるセンサーです。これにより、従来の産業用ロボットでは難しいとされていた鏡面・透明物質の取り扱いや、現場環境に応じた臨機応変なピックアップが可能となり、ロボットハンドによるピッキングの可能性を飛躍的に広げることができます。また、ティーチング(ロボットに作業を教え込む工程)の時間や労力を大幅に軽減できることから、これまでとは異なる領域でのロボットハンドの活用も期待されています。

○近接覚センサーTK-01の紹介動画(YouTube):

https://youtu.be/9ngE1IxFgHw 

〇動く対象物をセンシングすることで把持部が追従する動画(YouTube):

https://www.youtube.com/watch?v=MtwL4D1kWuU

■会社概要

名称  : 株式会社Thinker

住所  : 〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町4丁目1−3 大阪センタービル6F-188 

代表者 : 代表取締役兼CEO 藤本 弘道

設立  : 2022年8月

企業説明: 大阪大学大学院基礎工学研究科の小山佳祐助教(当社取締役)が開発した「近接覚センサー」の販売および、同製品を活用したソリューション提案を行っています。その場、その場に応じて、自分で判断する“思考力”をロボットに持たせることで、ヒトと一緒に働く協働ロボットの世界に革新を起こします。

URL : https://www.thinker-robotics.co.jp/

備考  : 社名のThinkerには「考え抜く集団」「考えるロボット」「ロボットの進化(シンカ)を加速させる」といった思いを込めています。

■関連リンク

・「手先のイノベーション」を起こせ、産業用ロボットの可能性開く赤外線型の近接覚センサー

(MONOist 2023年10月19日)

https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2310/05/news002.html

・“指先で考えてつかむ”次世代型ロボットハンド開発に着手

(PRTIMES 2023年7月31日)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000106143.html

・「部品不足で青ざめた」危機乗り越え、Thinkerが近接覚センサーの量産開始

(日経クロステック 2023年5月18日)

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01537/00809/

・動作時の死角を補う第六感センサー、独自のハードとAIで透明物体も逃さない

(日経クロステック 2022年9月13日)

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02183/00002/

・ロボットの視覚・触覚を補う“第六感”、阪大小山助教が開発「近接覚センサー」

(日経クロステック 2022年2月28日)

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/nmc/18/00011/00158/

・小山佳祐公式サイト

https://kk-hs-sa.website/

■株式会社Thinkerへのお問い合わせ

Eメール:info-web[at]thinker-robotics.co.jp

※[at]を@に変えて入力ください。

件名に貴社名、本文にご担当者情報[(1)法人名、(2)部署、(3)氏名、(4)メールアドレス、(5)企業URL]とお問い合わせ内容をご記入のうえ、送信ください。

公式ウェブサイト:https://www.thinker-robotics.co.jp/ 

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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