株式会社YAYが実施、AIツール活用の現状:全体の6割が未導入、実態調査結果を公表

株式会社YAYが実施、AIツール活用の現状:全体の6割が未導入、実態調査結果を公表

AIツール活用の実態調査: 全体の6割が未導入とTrinamixの調査結果が明らかに

株式会社YAYがECサイト運営者を対象に「AI利用状況」の調査を行い、その結果を公表した。事業者の間で、AIツールの活用が注目されている一方で、個人レベルでは7割以上がAIツールを利用していないことが明らかになった。調査結果からは、AIツール活用者の中ではパソコンからの利用が主流で、具体的な使い道としては文書作成や通訳などの業務効率化のためのサポートツールとして活用されていることがわかった。

この記事の要約

  • 株式会社YAYがAIツールの活用状況についての調査を実施。
  • 7割以上の従業員が個人でのAIツールの利用経験がないことが明らかになった。
  • AIツールの利用者は主にパソコンを使い、業務効率化のためのサポートツールとして活用している。

株式会社YAY(本社所在地:東京都中央区、代表取締役:薬師寺 悠木)は、従業員を対象に「AI利用状況」の調査を行いました。

近年、AI技術の発展により、さまざまな業務でのAIツールの活用が注目されています。
ECサイト運営においても、業務の効率化や顧客満足度の向上を目指してAIツールを導入する企業が増えています。

では、実際に会社でAIツールはどの程度活用されているのでしょうか?
また、AIツールをどのように活用しているのでしょうか?

そこで今回、株式会社YAYhttps://yay-corp.com/)は、従業員を対象に「AI利用状況」の調査を実施しました。

調査概要:「AI利用状況」の調査
【調査期間】2024年7月17日(水)~2024年7月18日(木)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,009人
【調査対象】調査回答時に従業員であると回答したモニター
【調査元】株式会社YAY(https://yay-corp.com/
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

7割以上は業務では個人的にAIツールを利用していないと回答

はじめに「個人的に業務でAIツールを利用していますか?」と質問したところ、『はい(26.4%)』『いいえ(73.6%)』という回答結果となりました。

7割以上の方は、個人的に業務でAIツールを利用していないようです。
では、AIツールを利用している方はどのように取り入れているのでしょうか。

「どの媒体でAIツールを利用しているか教えてください(複数選択可)」と質問したところ、『パソコン(83.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『スマートフォン(43.6%)』となりました。

AIツールをどのようなことに利用しているのかくわしくうかがいました。

■業務で個人的にAIツールを利用していることとは?

・広報のデザイン案(20代/女性/福岡県)
・営業ツールの作成(20代/女性/東京都)
・議事録作成(20代/男性/東京都)
・同時英会話通訳(30代/男性/東京都)
・市場調査や文書生成(40代/男性/大阪府)

文書などの作成や通訳など、主に効率よく業務を進めるためのサポートツールとしてAIツールを活用しているという声が寄せられました。


約6割が会社全体ではAIツールを活用していないと回答。明らかとなったAIツールの課題とは

では、個人ではなく会社全体ではどのようなことにAIツールを活用しているのでしょうか。

「会社としての取り組みの中でAIを活用しているシーンとしては何がありますか?(複数選択可)」と質問したところ、約6割が『利用/導入をしていない(61.0%)』と回答しました。

会社全体ではAIツールはあまり活用されていないことが明らかになりました。
では、利用/導入している会社ではどのようなAIツールを活用しているのでしょうか。
前述の質問で「利用/導入をしていない」と回答した方以外に「会社全体で活用しているAIツールを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『文章生成AI(44.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『議事録AI(32.5%)』『チャットボット(30.2%)』と続きました。

個人でも会社全体でも文書生成や議事録作成などでAIツールを活用していることが多いことが示されました。
AIツールの活用は業務の効率化などのメリットがあるようですが、なぜ多くの会社ではAIツールは活用されていないのでしょうか。
実際にこれまでAIツールを活用したことがある方に、AIツールの活用についてどのような課題を感じているかうかがいました。

半数以上が生産性の向上に恩恵を感じると回答。懸念はコスト面か

課題もありますが、AIツールを活用することのメリットは何だと感じているのかうかがいました。

「AIを利用することによって受けられる恩恵は何だと感じますか?(複数選択可)」と質問したところ、『生産性の向上(50.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『労働時間の短縮(38.5%)』『品質向上/ミスの軽減(26.3%)』となりました。

課題はあるものの、半数以上がAIツールを活用することで生産性の向上という恩恵を受けられると回答しました。他にも労働時間の短縮などのメリットがあると感じていることが明らかになりました。

では、そのようなメリットがありながら、なぜAIツールの利用/導入は進んでいないのでしょうか。

前述の質問で、会社全体ではAIツールを「利用/導入をしていない」と回答した方に「未だ利用/導入に至っていない理由は何ですか?」と質問したところ、『コストがかかる(24.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『そもそも導入する必要がない(20.3%)』となりました。

AIツールを活用することにメリットはあると認識していても、コストがかかることや導入する必要性などの懸念があり、導入には至っていないようです。


AIツールの社内利用促進のために取り組んでいることとは

最後に、会社全体でのAIツール活用の促進/普及のためにどのような取り組みをしているのか、そしておすすめのAIツールの活用方法をうかがいました。

■促進/普及のためにしている取り組みとは?

・ヘルプデスクの自動文章生成(20代/女性/埼玉県)
・二種類のAIツールを導入して、用途を分けている(50代/男性/大阪府)
・社内トレーニング、勉強会、意見交換会(50代/女性/東京都)
・利用事例や使い方の紹介(50代/男性/千葉県)
・リーダー格への研修(50代/男性/茨城県)

■おすすめのAIツールの活用方法を教えてください
・定型業務等、まずはAIに業務改善方法を聞いてみる(30代/女性/宮城県)
・画像の中の文章を抽出する機能(30代/男性/岐阜県)
・文章添削(40代/男性/東京都)
・自動作図機能(50代/男性/東京都)

会社全体での促進/普及のために、使い方の紹介や研修や勉強会などの取り組みをしているという声が寄せられました。
AIツールに慣れていない従業員に向けてそのような取り組みを続け、おすすめのAIツールの活用方法なども紹介し合うことで、会社全体でAIツールを役立てていけるようになるのではないでしょうか。


まとめ:AIツール活用を促進することで、より働きやすい環境に

今回の調査で、AIツールの利用率や、AIツールの利用/導入が進んでいない実態が明らかになりました。

個人でも会社全体でもAIツールを活用している方は少なく、その理由として、コストがかかることや、導入する必要性などの懸念があげられています。

AIツールを活用することのメリットとしては半数以上が「生産性の向上」をあげており、その他にも「労働時間の短縮」や「品質向上/ミスの軽減」などの恩恵を受けられることは認識されているようです。
促進/普及のためにAIツールに慣れていない従業員に対する取り組みなどをして、AIツールを会社全体で活用できるようにできると、全体的に業務を効率化でき、生産性の向上や労働時間の短縮などにつながり、より働きやすい環境にすることができるのではないでしょうか。

システムやAIの開発・運用等の専門知識を活かしたサービスを提供

今回、「AI利用状況」の調査を実施した株式会社YAY(https://yay-corp.com/)は、コンサルティングやマネジメント(PMO)等のビジネス支援事業に加え、システムやAIの開発・運用等の専門知識を活かしたサービスを提供しています。

発見

ちょっとした相談事からもヒントを発見

お客様からのちょっとしたご相談からも、プロジェクトの可能性や課題を見つけ出し、最適な方策を提案することを得意としています。思いもよらない発見があるかもしれません。

はぐくむ

働く場所は大切 個人の経験も大切

プロジェクトメンバー一人ひとりの学びと経験を大切にしています。常に新しいことにチャレンジし、実行力を備えたメンバーがお客様と一体になってプロジェクトを支えていきます。

愉しむ

お客様の想定を飛び超えたい!

お客様に寄り添うことはもちろんですが、時には想定やビジネスの枠組みさえ超えたアプローチで成果を実現します。プロジェクトに関わる全ての方々と一緒に、利益と愉しみを共創していきます。

■株式会社YAY:https://yay-corp.com/

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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