シリコン・モーション、SSD全体での消費電力7W未満を実現する世界初のPCIe Gen5 SSDコントローラ「SM2508」を発表

シリコン・モーション、SSD全体での消費電力7W未満を実現する世界初のPCIe Gen5 SSDコントローラ「SM2508」を発表

シリコン・モーション、世界初の低消費電力PCIe Gen5 SSDコントローラを発表

シリコン・モーション・テクノロジー・コーポレーションは、新製品として、業界初のPCIe Gen5クライアントSSDコントローラ、「SM2508」を発表しました。消費電力節約に関しては、競合製品と比較して50%の消費電力削減を達成し、SSD全体の消費電力は7W未満に抑えられています。性能面でも、PCIe Gen4 SSDに比べて1.7倍の電力効率があり、現行の競合製品に対して最大70%の性能向上を誇ります。さらにAI PCやゲーム機に対応した高性能コントローラであり、最大14.5GB/sのシーケンシャルパフォーマンスと最大2.5M IOPSのランダムパフォーマンスを実現しています。

この記事の要約

  • シリコン・モーションが世界初のPCIe Gen5クライアントSSDコントローラ「SM2508」を発表。
  • 電力効率は競合製品に対して最大70%改善、SSD全体の消費電力は7W未満。
  • 高性能であり、最大14.5GB/sのシーケンシャルパフォーマンスと最大2.5M IOPSのランダムパフォーマンスを実現。
フラッシュ・メモリー・サミット ブース No. 315

台北およびカリフォルニア州ミルピタス、2024年8月7日-ソリッドステート・ストレージデバイス向けNANDフラッシュコントローラの設計およびマーケティングのグローバルリーダーである、シリコン・モーション・テクノロジー・コーポレーション(NasdaqGS: SIMO)(以下「シリコン・モーション」)は、本日、AI PCおよびゲーム機向けに最高の電力効率を備えたPCIe Gen5 NVMe 2.0クライアントSSDコントローラ、SM2508を発表しました。これは、TSMCの6nm EUVプロセスを使用した世界初のPCIe Gen5クライアントSSDコントローラであり、12nmプロセスによる競合製品と比べて50%の消費電力削減を実現しています。SSD全体で7W未満の消費電力で、PCIe Gen4 SSDよりも電力効率が1.7倍になり、市販されている現行のPCIe Gen5競合製品よりも最大70%改善されています。シリコン・モーションは、8月6日~8日の「フューチャー・オブ・メモリ・アンド・ストレージ」イベントのブース番号315で、SM2508をベースにしたSSD設計およびその他の革新的製品を展示します。

 

シリコン・モーションのSM2508は、AI対応ノートPC向けに設計された高性能低消費電力のPCIe Gen5 x4 NVMe 2.0 SSDコントローラです。1チャネルあたり最大3,600MT/sのNANDチャネル8個をサポートし、最大14.5GB/sおよび13.6GB/sのシーケンシャルパフォーマンス速度、最大2.5M IOPSのランダムパフォーマンス速度を実現し、PCIe Gen4製品よりも2倍優れた性能を備えています。SM2508は、約3Wというすばらしい消費電力で、PCIe Gen5のパフォーマンスを最大限に発揮します。シリコン・モーション独自の第8世代NANDXtend®テクノロジーを採用し、ECCタイミングを低減するように設計されたオンディスク・トレーニング・アルゴリズムを搭載しています。この機能強化によって、パフォーマンスを増強し、電力効率を最大限に高めるとともに、最新の3D TLC/QLC NANDテクノロジーとの互換性を確保しており、データ密度の向上、高度化する次世代AI PCの要求への対応を実現しています。

 

シリコン・モーションのクライアント&車載用ストレージ事業部シニアVPであるネルソン・ドゥアンは、次のように述べています。「SSDストレージソリューションは、常に進化しており、データ効率と高性能モデルを必要とする将来のAIアプリケーションがもたらす新しい課題に対処しています。当社のPCIe Gen5 SSDコントローラは、クラス最高の電力効率で、現在のAI対応PCに特有の要求を満たすように設計されており、発展する将来のAI PCの基準に適合できる高いパフォーマンスと電力効率を実現しています。」

 

SM2508の仕様を以下に示します。

  • PCIe Gen5 x4、NVMe2.0

  • 8個のNANDフラッシュチャネル、最大3600MT/s

  • TSMCの6nmプロセス

  • データ転送速度32Gb/sのPCIeレーン4個をサポートする、強力なクワッドコアArm® Cortex®-R8 CPU

  • 最大14.5GB/sおよび13.6GB/sのシーケンシャルパフォーマンス、最大2.5M IOPSのランダムパフォーマンス

  • 最新の3D TLC/QLC NANDをサポート

 

SM2508は、主要NANDベンダーを含むSSDベンダーのSSDに搭載予定で、量産をQ4’24~Q1’25に予定しています。

 

SM2508の他に、シリコン・モーションは以下の製品を展示します。

 

AIストレージワークロード向けMonTitan™ PCIe Gen5 エンタープライズSSD開発プラットフォーム

  •  SM8366:14GB/sシーケンシャルおよび3.5M IOPSランダムSSDパフォーマンス。16チャネルで最大2400MT/sを実現するTLCおよびQLC NANDにより128TBを超える容量をサポート。

  •  MonTitan™:多次元QLCベースのPCIe Gen5 SSD:FDPおよびPerformaShape™テクノロジーによりAIトレーニングパイプライン性能を最大限に発揮。

AI PCおよびAIスマートフォン向けUFS 4.0およびUSBストレージソリューション

車載用/IoTエッジアプリケーションにおけるAI向け先進的ストレージソリューション

 

シリコン・モーションの担当者がFMSフォーラムでも発表します。詳細については、https://www.siliconmotion.com/events/2024FMS/をご覧ください。


記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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